Someday distortion becomes genuine!
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ある日少女はつぶやきました。
かみさまたすけて。
神様は訪れませんでした。
最後の日まで訪れませんでした。
少女は森の奥にいました。
たった一人でうずくまって、その後静かに横たわりました。
しんだらかみさまのところへいけるかなあ。
おなかいっぱいのりんごのたるとがたべれたらいいなあ。
そんな事を考えながら、少女は眠りにつきました。
しぬことがこわいだとかそんなことは考えないまま。
少女は眠りにつきました。
そのままずっと、眠り続けました。
ある日、一人の少年が森を歩いてきました。
今はもう冷たくなったその少女の姿を見つめました。
深い森の中で少女を見つけられた事はある意味奇跡だったかもしれません。
少年はかみさまありがとうございます。と心の中で言いました。
かみさま。かみさま。かみさま。
どうか妹を助けてください。
かみさま。
いるのならどうか。
二人の人間が森の中を連れ立って歩いていました。
数日前に二人は、
生きるために罪を犯しました。
消える事のない罪を犯しました。
そうしてそっと、泣き疲れた男の子を抱いて家路に着きました。
彼らにとって罪は、ずっと消えないものでしょう。
辛すぎる生活は彼らを追い詰めていくでしょう。
そこにはヒトが定めたルールなどは関係ないのでしょう。
・・ただ苦しみがあるのでしょう。
そこに意味などはきっとないのでしょう。
どこかにいる誰かが、そっとつぶやきました。
このころ読みこんでいた「○ノの旅」に多大に影響されているもよう。
アニメは結局みてないんだよね。
いつかゲームはやってみたいですな。
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